熱海 来宮神社

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熱海 来宮神社

 

来宮神社は、熱海から十国峠にいく道の脇にあります。数十年前からこの道は何回か通ったことがありましたが、このたび熱海に行く機会があったのでが参拝してきました。ここは、お奨めの神社です!

鳥居をくぐって参道から本殿に向かいます。本殿向かって左奥の大楠まで緑と水に囲まれた自然の中に鎮座した神社です。
鳥居をくぐります。

創 建時期は定かではないが、社伝によると和銅3年(710年)、熱海湾で網に木の根が掛かる事が3度重なり、不思議に思った漁師があらためると神像のようで あったので、近くの松の下に祀って、持っていた麦こがしを供えたところ、その夜の夢に五十猛命が現れ、潮騒が耳障りであるとの神託があり、現在地に遷祀し たといい、木の根を神体としたところから「木の宮」と称えたという。漂着物を祀ったのに始まり、祭神を木の神五十猛命とするなど、キノミヤ信仰が顕著に認められる神社である。なお、坂上田村麻呂が戦勝を祈願し、当社の分霊を東北地方を始め各地に鎮座させたという伝承もある。(wikiより引用)

5mほどで左手に「手水舎」があります。

手水舎の左脇奥に「来宮稲荷明神」があります。あとで、参拝することにしましょう。

この、大きな石はなんなのかしら。 

参道をはさんで向かい側に「第二大楠」、その奥に「三峯神社」があります。ここも後で・・

手水舎を過ぎ、5mほどで、右手に「御神水」があり、

そばに、狛犬さんがいらしゃる。

階段を上ると正面が「本殿」です。

本殿

本殿裏の洞穴なんですが、鏡が入り口にありました。お祭りしているのか、定かではありません。

 本殿向かって左奥に「天然記念物 大楠」があります。推定樹齢2000年以上、一部枯れているが樹高約20m、幹周り約24m。

これを1周すると寿命が1年延びるとか、願い事が叶うなどと信仰されていることを後で知りました。10周くらいしているご婦人も。樹木の精気を吸い出そうと頑張っている風景も・・。そう、ここは有名なパワースポットだったんです。

来宮神社には2つの摂社(来宮稲荷神社と弁財天)と、1つの末社(三峯社)があります。

拝殿の右手に摂社の弁財天です。

岩の上に蛇がとぐろを巻いています。

安 永三年八月(約二百年前)江戸に住いして大久保将監という徳川家武臣は自分の立身出世の為、奥州の金華山にもあらたかな弁財天が鎮座されていると聞き、 はるばるこの弁財天をめざして供侍一人を連れて江戸を立出でました。千里の道を遠しとせず、漸く金華山に着き江戸からはるばる奥州路を下って祈願に来た由 を当社の別当に告げるや別当は大いに将監殿熱意にほだされ神を拝する種々の修法を授けられました。
 それより将監殿は二十一日間の水をとり熱心に祈願をこめられ最後の満願の日になると滝壺から宝殊の石が現れました。その霊体には「軍を破る七つの星」の 姿がけんじされていたので別当の言われるまま七ヶ年の間日夜信心これ怠りなく務めたところ宝殊の玉威徳があらわれ諸願が成就し遂には官位豊前の守にまで出 世されました。(原文には奇なる哉、妙なる哉と記してあります。)
 其の後、天明四年四月(約二百年前)滝川殿という武臣は信心常に怠りなく務めたので之又大願成就して不思議にも老中の職にまでも出世されたと古記には記されてあります。
 その後、寛政八年九月(約二百年前)先の大久保豊前守は斯様な霊験あらたかな御神体を俗家に安置しておいては恐れ多いというので、秩父霊場(今の秩父神 社)へお預けして祀られてあったが文政七年九月(約百六十年前、今の八月)に熱海本陣「今井半太夫」の所に東武秩父山八十一翁万国僧庵という人が滞在され た時、以上のような話をされたので幕末に於ける世の中は騒然とさわがしく飢饉が続き、また疫病が慢延したのでこれらを鎮める為「熱海郷の役人村民一同が熱 海郷の霊場来宮神社の地を卜して安置し永代の鎮守として仰ぎ奉る」と記されてあります。
 以後、明治、大正、昭和と時代を経るに当たり遠近よりこの霊験を聞き伝えて祈願に来られる方々が後を絶ちません。

おきまりのミツウロコと龍の彫刻です。

社の中も眷属の蛇さんがいっぱいいます。

高村光雲作「来宮神社弁天像」が鎮座していたのですが、気が付きませんでした。神社HPに写真があります。

本殿から鳥居の方に降りていきます。

摂社の稲荷神社は、京都伏見稲荷大社より勧請されたものです。

末社の三峰神社

昭和初期に末社として埼玉県の三峰神社より祀られました。三峰の名は、東方に連なる雲取山、白岩山、妙法ケ岳を指す三峰山のこと。伊弉諾尊、伊弉册尊を祀っています。



御眷族 ・神使は山犬(狼)です。そういえばオオカミ=大神。

境内脇を流れる糸川。この写真は同行の米国人から借用しました。

熱海の神社巡りに乾杯!

2011年11月2日参拝 

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