●西安 兵馬俑
秦始皇帝という名前を知ったのは、小学校の歴史の教科書(中学だったか)、あるいは、少年雑誌というジャンルの「少年」の読み物だったかな。メジャーだった「少年画報」はなぜか好きじゃなかった。別冊漫画の付録の多い方がよかったから。
なにか、恐ろしい王様の印象。その後年、始皇帝の「酒池肉林」などの字句に興奮し、「地下宮殿」とはどんなとこだろう、まあ、作り話かもね、・・と。
そうそう、これです。勝秦太郎、いや、新太郎主演の大映 「秦・始皇帝」(1962大映)70ミリ映画。ワタクシの世代の始皇帝です。この映画は、高校時代です。
共演もスゴイ。
本郷功次郎
川口 浩
川崎敬三
宇津井健
市川雷蔵
長谷川一夫
中村雁治郎
山本富士子
中村玉緒
山田五十鈴
若尾文子
その始皇帝のところに行くわけだから、ワクワク。
生憎の雨。その方が混雑が少ないかもしれないからと慰められながら、北京から小一時間。なんかの門を通過、しばらく行くと左側に山が見える。始皇帝のお墓だそうです。
駐車場には、石像がお出迎え。ヨー来たのワレ。
結構な人出です。午前9時前です。
入場口へ。
ここから、5分歩くか、カートに乗るか。豪勢にカートを選択。
本当の入り口がここ。
人だらけ。
博物館の本館。
4等立ての馬車だとか、展示物がいっぱい。まずはスゴイお宝とスゴイ人の群の騒音。
騒音と人いきれに負けて、そそくさと、1号坑へ。
この体育館のような建物の1号坑 230m×62mの大空間。この周りをぐるっと回廊式に見て回れるようになっています。深さが5mあるのでやや上から見下ろす感じですね。
トンネル状に仕切りが11有り、隊列は38列ある。ここに6000体の兵士がいます。
これらの兵士の俑にはどれ一つとして同じ顔をしたものはありません。秦の軍隊がさまざまな民族の混成部隊であったこと及びかつての秦の敵国が存在した東方を向いて置かれているそうです。
全体は東を向いていますが、両端の1列は南と北を向いていて一番後ろも西を向いていて、左翼と右翼の守りと後衛の隊でしょう。
最前列の3列は横一文字に並び、1列68体で合計204体あります。
近年の現地の研究者や日本の研究者の調査報告によると、従来、来世へと旅立った始皇帝を守るべく配された軍隊と思われていたこの大文物群は、それだけでなく、生前の始皇帝の生活そのものを来世に持って行こうとしたものであったようです。すなわち、兵馬のみならず宮殿の実物大のレプリカや、文官や芸人等の俑も発掘されたのです。兵馬俑の眠る始皇帝陵の陪葬墓から出土した人骨がペルシャ系のDNAと同じ特徴を持つ男性の骨と分かったそうです。
1号坑の後ろのほうには、発掘されて修復中のものが置いてあります。
2号坑にいきます。1号坑の北側20mの所にあり、東西124m 南北98m 面積6000平米。
馬350頭 騎兵用の馬116頭 兵士900体 木造戦車89台。
ほとんど破片状態のようです。
通路の部分に一級品が展示してあります。
ひざ射ち姿の兵士、将軍像
馬を引く兵士、立射弩兵士(弓を持っいると想像して)
お土産や。置くところがあればいいけど、買うのは遠慮。重いしかさばる、いいお値段。
3号坑。こちらも発掘中。
いやー、疲れました。もうお昼です。
駐車場への帰り道。土産物のお店や飲食店が列びます。
2011年5月(2012年1月記載)
おまけ
秦は二代で滅亡しました。このひとたちは、どこに行ったのでしょう。その一部は、東の列島に渡っていくのです。
その証のひとつが、神社編のこれ(蚕の社)