関東最大級のひな祭りイベントとして知られる「二〇一四かつうらビッグひな祭り」が二十一日、勝浦市で始まった。三月三日まで。

　勝浦の地名が縁で二〇〇一年、徳島県勝浦町から約七千体のひな人形を「里子」として譲り受けて始まった。地域活性化と観光客誘致のため規模も拡大し、今年で十四回目。

　この日は中心街の一角、覚翁（かくおう）寺山門前で関係者が出席して幕開け。メーン会場の勝浦漁港近くの遠見岬（とみさき）神社では、次々と訪れる観光客らが高さ約十五メートル、六十段ある石段に飾られた約千二百体のひな人形と一緒に写真を撮っていた。

　ひな人形は、勝浦、行川、興津などの地区の神社仏閣や公民館、市役所、商店街などに計二万五千体が飾られている。期間中は子どもによるひな行列（二十二日）、舞踊団体によるパレード（二十三日）なども計画されている。

　市内の中心街の混雑を緩和するために交通規制、無料シャトルバスや各地区のひな祭り会場を有料で結ぶ巡回バスも運行される。　（福原康哲）