金宮

 神社TOPに戻る

金武宮 きんぐう

琉球八社の一つ。
琉球八社とは、琉球王国において「琉球八社(官社)の制」により王府から特別の扱いを受けた8つの神社である。波上宮・沖宮・識名宮・普天満宮・末吉宮・八幡宮・天久宮・金武宮)

八社を回る予定であったが、次の機会とした宮もおおい。名護から那覇に向かう途中で沖縄県金武町の米軍キャンプハンセンの近辺の観音寺に立ち寄る。

境内にある洞穴が金武宮。

500年ほど昔、熊野から補陀落山を目指して目的外のここに流れ着いた日秀上人。このころ、金武の洞穴には大蛇が住み着いて、娘を食べたり村人を苦しめていたそうな。そこで、日秀上人は、阿弥陀・薬師・観音の仏像を洞穴の前に置いて、お経を唱えて大蛇を封じこませた。この洞窟を霊跡として宮を建て、自身が彫った三尊を 権現正体として崇め奉り洞穴のそばに寺を建てて居住した。これが金武観音堂のはじまりとのこと。創建は、尚清王の御代(1527年 - 1555年)。

大蛇をお経で封じ込めたのは、箱根権現も同列のはなしですね。


金武宮の鎮座する鍾乳洞入口は、観音寺境内の右手。

一年前の紹介記事の写真を見ると売店やお茶屋があるが、今はキレイに取り壊されている。

由緒書きと思うが文字は消えていた。洞穴に降りる入り口。

深さ20m、全長270mの鍾乳洞。その中に宮が鎮座、というより鍾乳洞そのものが、信仰の対象か?とも。

洞窟入口からレールが敷設されている。

同行の一人は降りるのを拒否した。結構、不気味さはあるからね。階段を数段下りた途中には、金の布袋像が置かれ、その向かいに小さな祠が2つ並んでいる。洞窟内には多くの鍾乳石があり、特徴的なものには、「金武権現宮」の名札が付いている。

実際、暗くて怖い。フラシュ撮影なしだと暗闇。写真の人はインディージョンジョ。怖いところ大好き人間。

右奥が金武宮の祠。左は千手観音。wikiの説明によると。

暗いからフラシュをつかいます。

祭紳は伊奘冉尊(いざなみのみこと)•速玉男尊(はやたまおのみこと)•事解男尊(ことさかおのみこと)の熊野権現をお祀りしている。

布袋像の側には、鍾乳石に「金武権現宮」と名札が付いていた。

菩薩の昇天図と説明があるが、どう見るのかわからない。

鍾乳洞から外を見上げる。蒸し暑い。真夏になれば虫だらけの予感。

事前の知識が無かったので何でレールがあるのかは不思議だった。酒(泡盛)の搬送用だって。洞窟の奥は酒屋の貯蔵庫として使われている。俗っぽすぎる。

こんな紹介がありました。

 金武鍾乳洞は日秀上人が布教活動の拠点としたことから日秀洞、また酒蔵としても利用されていることから永酒堂とも呼ばれます。
 古酒を育てる環境として最適とされる平均気温18度という自然環境があります。

2013年5月18日参拝

神社TOPに戻る

おまけ